イノチノユクエ
田島和子
■メッセージ
地球の自然環境の悪化とは、ずいぶん前から叫ばれていました。
人間の経済活動の結果が、地球環境を悪化させ他の生物に大きな影響を与えていることに思いをめぐらさなければなりません。
日本ではあり得ないと思っていた原発事故が起き、福島のいくつもの地域の人々は、被曝の不安にさらされ、平穏な日常生活を奪われてしまい、自分の家に帰ることもできないまま、町や村は荒れ果て雑草におおわれています。
この事故によって、私たちは直接的な生命への恐怖を感じました。その不安は現在も続いています。
一方、医学や生命科学の発達は、人々に多くの希望をもたらすことができる時代になりました。
しかしあまりの急速な発展にとまどい不安になることがあります。
私たち人類は、生命自体に手を加え、自在に生命を作りかえるところまで行こうとしているのでしょうか?
そしてそれは地球の生物や人類にどんな未来をもたらすことになるのか・・・・・
私たちは今、生命というもの、生きるということについて、さまざまな視点から深く考えをめぐらしてみるべき地点に立っているのではないでしょうか。
■田島和子展覧会「イノチノユクエ」
―環境悪化が拡がる時代に生きる、地球生命の未来への想い―
日時: 3月3日(月)~3月8日(土)
AM11:00-PM7:00 (最終日4:00)
場所: 中和ギャラリー
中央区銀座6-4-8 曽根ビル 3F